コーヒーが好きな方は、手網焙煎に挑戦してみたくなることもあるのではないでしょうか?
手網ならご自宅でお好みの焙煎度に調整出来て、新鮮なコーヒー豆を楽しめるのが醍醐味ですよね。
焙煎と聞くと職人さんのイメージがあるかもしれませんが、道具を揃えてやり方を覚えれば意外と簡単に出来るもの。
そこで今回は、手網焙煎に挑戦してコーヒーを楽しみましょうというお話。
手網焙煎に必要な道具
コーヒーの焙煎は、安定して狙った味わいを引き出すのは一筋縄ではいきませんが、野菜に火を通すイメージに置き換えると分かりやすいのではないでしょうか?
与える熱が少なければ生焼け、多すぎると焦げ、適切に熱を加え続ければ素材の持つ甘みや味わいを引き出せます。
焙煎するだけなら大層な機械を用意しなくてもよくて、手網焙煎に必要な道具は以下の4つ。
- 手網
- コンロ
- 生豆
- うちわなど
ひとまず、最低限これらがあればコーヒー豆の手網焙煎は出来ます。
それぞれ単品で見ても、よほどこだわらない限り高価なものはないので手軽に揃えれるかと思います。
では、一つずつ説明していきます。
手網
手網は、調べてみると全体が網になっているタイプと蓋が付いているタイプがあります。
全体が網のタイプは蒸気や煙の抜けが良いですが、チャフ(コーヒー豆に付着している薄皮)が飛び散ります。
蓋が付いているタイプはチャフが飛び散りにくいので片付けが楽ですが、蒸気や煙の抜けは良くないです。
しっかりと水分が抜けて、深煎りでも煙たくなりにくいのは前者ですが、焙煎する環境に合わせて購入を検討しましょう。
販売休止になってしまいましたが、僕はワイルドコーヒーの温度計付き手網焙煎機を使っています。
コンロ
家庭に備え付けのガスコンロで焙煎する場合、チャフが飛び散るので掃除のことも頭に入れておきましょう。
なので、カセットコンロで屋外で焙煎するという手もあります。
屋外で手網焙煎する場合は風よけがあればいいですが、少しでも風が吹くと手網を火の方に追いかけ続けないといけなくなります。
最初は下の写真のように、アウトドアでも焙煎できればと簡易的なバーナーにしてみましたが、最終的には普通のカセットコンロの方が良かったなと。。
安定した火力を維持するのであれば、間違いなくガスコンロの方が良いです。
生豆
生豆を販売しているお店はあまりないため、基本的にはネット注文になるかと思います。
僕が試してみた中で、生豆のおすすめの購入先を貼っておきます。
生豆も取り扱っているコーヒーショップで、コーヒーに関することを相談しながら購入出来ればベストですね。
また、手網焙煎の良い所は、コーヒーショップで取り扱いが少ないようなニッチなコーヒーも試せることと、生豆の状態なら保存期間が長くなること。
焙煎する前には、欠点豆を取り除くハンドピックもお忘れなく。
うちわなど
これについては、風を送れるものなら何でも大丈夫です。
焙煎を終えた直後のコーヒー豆はまだ熱を持っているので、余熱で少しずつ焙煎が進んでしまいます。
それを防ぐために、うちわなどで仰いで出来るだけ早く常温まで冷ます必要があります。
手網焙煎のやり方
道具が揃ったら手網焙煎に挑戦。
火力は一定にして火元からの距離で熱量を調整し、一定の速さで10~15分くらい手網を振り続けます。
注意点としては、火元に近すぎると表面だけが焦げてしまい、離しすぎると焙煎に時間がかかりすぎて風味が飛んでしまいます。
極端に焙煎時間が短かったり長くならないように調整しましょう。
焙煎の大まかな変化は
- コーヒーの香りがたつ
- パチパチ音がする(1ハゼ)
- 一旦音が止む
- パチパチ小さい音がする(2ハゼ)
- 焦げていく
という感じ。
1ハゼが始まる直前まで、まだかまだかという気持ちになってしまいますが、パチパチと音がし始めると楽しくなってきます。
初めて焙煎した時はこれが1ハゼか、と感動しました。
煎り止めは好みのタイミングで、写真左は1ハゼ止め、右は2ハゼ止めにしてみました。
焙煎の流れや焙煎度については、こちらも合わせて読んでみてくださいね。
試飲
慣れない手網焙煎でも、それなりのコーヒーができたのではないかと思います。
1ハゼ止めは風味が感じられ、生焼け感もなく悪くはない印象。
2ハゼ止めは、風味がないわけではないですが、焦げの苦みが強い感じでした。
こういった焦げたような苦みは、僕がコーヒーが苦手だった苦みな気がしましたね。
本格的に焙煎していくのであれば、浅煎りも深煎りもうまくやっていけたらと思います。
まとめ
コーヒーの手網焙煎についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
生豆なら焙煎豆よりも保存期間が長く、安く購入でき、自分の好みの煎り具合でコーヒーを楽しむことができます。
コーヒー好きの方は、ぜひ手網焙煎に挑戦してみてくださいね。