出店をお休みしてからコーヒーを手網焙煎してパブロバを作って、、という生活を送っているとあっという間に一日一日が過ぎていってしまいます。
気づけば5月も半ばを過ぎ、コロナも落ち着いてきているように感じますが、まだまだ不安は拭えませんね。
さて、通常の手網焙煎器で安定してコーヒーを焙煎していくのはなかなか至難の業ですね。焙煎器がむき出しの不安定な環境でほぼ感覚だけを頼りにするしかないからです。
そこで、より安定した焙煎が出来るようにと作られたのが、ダンパー・温度計付き手網焙煎器です。
手網焙煎器
手網焙煎
まず、手網焙煎はその名の通り手網を使ってコーヒー豆を焙煎するのですが、10分から20分間ずっと手を動かし続ける必要があります。
その間、手網を同じような強さや速さで振り続けるのはなかなかに大変な作業です。
また、豆の様子を頻繁にしっかり確認も出来ないので煎り止めのタイミングも難しくなります。
いざ前回と同じように焙煎するぞ!と意気込んでも、上記の理由があるため不確定要素が多いので、どこをどう修正したらどうなるのか、特定するのが分かりにくいんです。
焙煎時間の経過を香りと音で記録し、その記録に沿うように焙煎しても進行具合が全然違う時もあるので、味の再現性は低くなってしまいますし、検証の違いの判断も難しくなってしまいます。
逆に、それらを楽しめるのが手網焙煎の良いところでもあると思いますが、それに限っては人それぞれですね。
より安定した焙煎のために
焙煎を安定させるためには、感覚ももちろん大事なのですが、数字として記録を残すことも大事です。
そこで、登場するのがワイルドコーヒーさんのダンパー・温度計付き手網焙煎器です。
こちらのダンパー・温度計付き手網焙煎器は香りや音などの感覚的な焙煎だけでなく、温度という数字を記録できるようになったことで味の再現性がより上がりました。
温度計の先端が手網の真ん中あたりにあるのでコーヒー豆の温度を測ることが出来ます。時間の経過ごとの温度変化を記録して数字で確認することで、進行具合がより分かるようになりました。
この焙煎器の使用回数はまだ多くはないですが、時間と温度を確認しながら焙煎してみると、ほぼ記録通りに焙煎が進むので、かなりありがたい機能です。
もう一つ、嬉しい機能がダンパーです。ダンパーとは焙煎器の中の水蒸気や煙などの排出の調節をするための装置です。
↑ダンパーが開いている状態
↑ダンパーが閉じている状態
今までは手網焙煎器にアルミホイルを巻き付けてダンパー代わりにしていたので、その手間を考えたらだいぶ楽になりました。
使ってみた感想
こちらのダンパー・温度計付き手網焙煎器の機能は申し分ないです。
これを使えば、通常の手網焙煎器より安定した焙煎が出来るのは間違いないなと思います。
しかし、機能が増えたということは重量も増えたということ。以前使っていた焙煎器と比べたら2倍くらい重くなった感じがします(こればかりは仕方がない)。
コーヒー豆を足した重さで焙煎器を振り続けるのはいい運動になりそうです。
他に気なったところでいうと、温度計が柄についているので、しっかり握ると表示が見にくくなる点。
なので表示部分が見えるように持つ必要があるのですが、そうすると少し不安定になってしまうので、初めて使ったときはフラフラ、手が疲れて持ち替えるときもあたふた。
慣れたらそこまで気になりませんが、出来るだけ疲れない持ち方を考えた方がいいですね。
最後に
手網焙煎は極端な熱の与え方をしなければそれなりに良い焙煎が出来ますが、より安定した焙煎を目指すのであればこのダンパー・温度計付き手網焙煎器はかなりおすすめです。
将来本格的な焙煎機の使用も検討しているのであれば、焙煎時間と温度上昇の関係が参考になると思うのでいい練習になるのではないかと。
ご自宅でも自分好みのコーヒーを好きなように焙煎出来たら、コーヒーライフがより楽しくなるのは間違いなしですね。