ラテアートが描かれたカフェラテは見ても、飲んでも楽しめるコーヒーです。
キレイなラテアートは、ミルクとエスプレッソが良い状態であることも意味しています。
ミルクはとてもシルキーでつやがあり甘みを引き出している温度で、エスプレッソはしっかりしたクレマが浮かび、うまみとコクが上手に引き出されています。
そこで今回はラテアートに最適なミルクの状態について考えてみましょう。
ミルクの重要性
ラテアートの上達のためにミルクはとても重要になってきます。
ミルクを温める時は、エスプレッソマシンのスチームを使うわけですが、このスチーミングがとても難しいです。
ラテアートをキレイに描くためにミルクの泡をきめ細かくし、程よい泡の量にしなければいけません。
泡の質
ミルクの泡をきめ細かくつやのある状態にするには、スチーミングするときにミルクをしっかり対流させ、大きな泡をつぶしながら液体とよく混ぜ合わせて撹拌させる必要があります。
大きな泡が残っていると口当たりが悪く、ぼそぼそした感じになってしまうため、早い段階から撹拌させて泡を細かくしていきます。
スチームノズルによってスチームポイントは異なりますが、スチームの勢いを活かせるようにピッチャーの内側の壁に近すぎず、全体が混ざるポイントを探しましょう。
水で練習するのもおすすめです。
泡の量
泡の量は正直、感覚的な部分が大きいです。
少なすぎればふにゃふにゃのアートになってしまいますし、多すぎればぼてっとした太いアートになってしまいます。
使うエスプレッソやカップによって、ちょうどいい具合を見極める必要があります。
温度
ミルクの適温は約60℃前後。
口に含んだ時にぬるく感じるかもしれませんが、逆に「熱っ!!」と感じたらミルクの温度が高い可能性があります。
ミルクの温度が高くなってくると、タンパク質が固まり始めるためミルクがうまく流れてくれません。
そのため、ミルクの泡の量を早い段階で決めて、熱くなる前に出来るだけ撹拌させる必要があります。
繊細なラテアート
良い状態のミルクが作れたらアートがすごくやりやすいです。
ミルクがスーッと流れていって、それでも形は崩れずに気持ちよく描くことが出来ます。この感覚はラテアートをやっている人なら分かるはずです。
デザインのクオリティを求めるのはまた別の話になってしまいますが、絵柄がぼや~っと白っぽくならず、細かくて繊細なアートを描くことが出来ます。
ベストな状態のミルクにならなかったとしても、注ぎ方を少し変えてアドリブを利かせるのもラテアート上級者の技術でもあります。
最後に
ラテアートを始めたばかりで上手くいかなくて悩んでいる方は、ミルクの状態をより意識してみると、すんなり描けるようになるかもしれません。
僕も練習の身なので、まだトップレベルのような立派なアートが描けるわけではないですが、ラテアートの楽しさを伝え、少しでも悩みの解決にお役に立てたらと思います。
長野でもラテアートがもっと日常的なものになって、コーヒーを楽しめる機会が増えたら嬉しいですね。
これから先、入門から初心者の方向けにラテアートのワークショップを定期的に開催していけたらと思います。
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