コーヒーは生豆、焙煎から抽出までの過程を通してそのお店の個性が出るので、同じコーヒー豆でもコーヒーショップによって味わいは全然違いますよね。
いろんなコーヒーショップに行って雰囲気を感じたり、違うコーヒーを知りたい願望は常にあります。
コーヒー好きな方もコーヒーショップのオーナーさんはもちろん、いろんなコーヒーを知らないと感覚が偏って舌が錆つきますからね。
そこで、長野に居るだけでは限界があるので、東京での用事が出来た時にコーヒーショップを数件巡ってきた感想をまとめてみました。
蔵前エリア
久しぶりの東京ということで新店舗の情報が少なかったので、改めて検索。
おすすめコーヒーショップで探してみると、どうやら蔵前エリアでコーヒーが盛り上がっていそうな感じ。
leaves cooffeeやcoffee wrightsなどの有名どころもこの近辺にあります。
以前東京に住んでいた時はラテアートをメインに巡っていて、渋谷近辺など東京の西側にコーヒーショップが多い印象だったんですけどね。
あとは泊まったホテルもこの辺りだったので、今回巡ったコーヒーショップは蔵前エリアがメインになりました。
lucent coffee
東京に着いてまず伺ったのがlucent coffee。最近買ったカフェ関係の雑誌に掲載されていたので目に留まっていました。
他ではあまり見かけないweber workshopのEG1という、マシンにコーヒー粉をほとんど残さないグラインダーやデンマーク製のaillioのbullet r1 v2と韓国製の焙煎機を使っているようです。
浅煎りのコーヒーにこだわりがあり、この時に頂いた浅煎りのエチオピアで淹れたラテは爽やかな味わいで、スッキリ飲みやすくて美味しい。
こういうタイプのラテを飲む機会はあまりないから来て良かったな。
sol’s coffee
lucent coffeeから少し歩いてsol’s coffeeへ。
今回立ち寄ったのはコーヒースタンドで、他にソラマチ・ロースタリー・ラボラトリーと複数店舗展開しているコーヒーショップ。
スタンドは通り掛けにサッと買っていけるし、バリスタさんとの距離感が程良いので、こういったスタイルも憧れますね。
先ほどはラテだったので今度はブラックで、深煎りインドネシアのル・ガヨのナチュラルワイニーの好気性発酵のコーヒーを。
東南アジア特有のスパイシーさが出てくるのかな?と思っていたけど、どちらかというと発酵臭が勝って、熟成された味わいの方が強かったですね。
いい意味でクセの強いコーヒーで、好きな人は結構好きかも。
お話したバリスタさんは長野にも来ることがあるそうで、またお会い出来たら嬉しいな。
蕪木
蕪木も雑誌で見かけていて、なんと言っても深煎りのネルドリップに惹かれました。
この組み合わせのコーヒーの質感はたまりません。
良い深煎りのコーヒーはスッキリさも感じられるので、ドッシリからのスッと消えていく感じがまた美味しい。
ここでは、浅煎りのイメージが強いエチオピアを深煎りで頂き、チョコレートはカカオから製造まで一貫されていることで有名だそうなので、ペアリングで楽しみました。
コーヒーもさながら、喫茶スペースは別空間に入ったような感覚に陥ります。
このトータルブランディングされた世界感を、是非とも体感していただきたいです。本当にすごい。
berth coffee
時系列的には最後に訪ねたコーヒーショップですが、こちらはcitanというホステルに併設されたカフェです。
オシャレなカフェが併設されているホテルが少しずつ増えていて、citanもその一つなのですが、泊まった次の日の朝から美味しいコーヒーが飲める幸せ。
berth coffeeは自家焙煎も行っていますが、定期的に国内外の他のロースターのコーヒー豆をゲストロースターとして扱っているそうです。
この日は用事があったので、直ぐに発たなければいけなくてゆっくりできませんでしたが、またこういったホテルに泊まりたいですね。
allpress espresso
そして、いつもお世話になっているallpress espressoへ。
清澄白河の店舗は何度か伺っていますが、今回の虎ノ門カフェは初めて。
虎ノ門ヒルズの中にあるのでシャキッとしたビジネスマンの方が多く、ゆるっとした僕がいることに違和感を感じつつ、久しぶりの高層ビル群に終始圧倒されました。
行った時が丁度allpressのリニューアルオープン後すぐで、外観・内観は変わらずおしゃれな海外テイスト。好きだなぁ。
そして、いつも電話でオーダーを担当してくださる方と初めてお会いして、近況報告をしながらコーヒーを頂き、ランチでallpressのリニューアルしたフードも一緒に美味しく頂きました。
allpressのコーヒーは全体的にバランスが良くて飲みやすいので、ぜひ訪れてみてください。
代官山エリア
代官山には、以前よく通っていたperchやラテアートセミナーでお世話になった815coffeeの姉妹店のduct coffeeもあります。
行ったことはありませんが、駅前にはずっと見かけてはいるキッチンカーのコーヒーショップも。
mocha coffee
そして今回のコーヒーショップ巡りで一番衝撃的な味わいを感じられたのがmocha coffee。
入り組んだ路地の一角にあるのでなかなかコアな立地ですが、mocha coffeeのオーナーさんはイエメン出身で本場のモカコーヒーを楽しめるお店。
ホントに、これぞモカ!と言わんばかりの独特な味わい。
僕の中では、イエメン近辺のコーヒーはモカ香がメインで他のフレーバーは感じにくいものだと思っていましたが、こちらで頂いたハラズのコーヒーは説明の通りナッツのフレーバーもしっかり感じられました。
ある意味初めての経験かも。
生産地でフレーバーが異なるのはもちろん、アナエロビックといった精製方法などの違いでも、その地域では感じられないような異なったフレーバーも増えていくんでしょうね。
本場のイエメンコーヒーをぜひ体感してみてください。
表参道エリア
koffee mameya
コーヒーショップ巡りの最後の〆に訪ねたのはkoffee mameya。
こちらのお店の唯一無二の特徴は、お客様がその時にどんなコーヒーを飲みたいかカウンセリングをして、10数種類のコーヒー豆の中から要望に合うコーヒーを選ぶこと。
また、ご自身で焙煎はせず、国内外の選りすぐりのロースターからコーヒー豆を仕入れ、浅煎りから深煎りまで楽しめるようになっています。
これには良いロースターの美味しいコーヒーをより多くの人に知ってもらいたいという想いもあるそうです。
これはとても共感します。
僕もキッチンカーという営業形態がら、長野県内の自家焙煎のコーヒーショップのコーヒー豆を扱って、より多くの人に良いロースターの存在を知ってもらえるような施策が出来ればなと考えています。
さて、koffee mameyaのカウンセリングではコーヒーショップ巡りの〆にふさわしいコーヒー、というなんだか曖昧で分かりにくい要望をしてしまいました。
おすすめしてもらったのが浅煎りのゲイシャでシャキッと終わらせるか、スッと終わらせるかという感じ。
ここにきて深煎りはなかったのとイエメンのインパクトが強かったので、スッと終わらせる気持ちでグァテマラのアンティグア(だったかな?)のゲイシャを。
正解でした。
ゲイシャ特有の華やか!というよりも、落ち着いたフレーバーだったのでキレイに〆ることが出来ました。
この時は落ち着いていたので、バリスタさんとお話していたら同じグァテマラの水出しも頂きました。
美味し。
後になって改めて知ったのですが、koffee mameyaは建物の老朽化で閉店してしまったomotesando coffeeの後継という感じだったんですね。
まだ自分の好みのコーヒーが分からないな、という方はカウンセリングしてもらうと新しい発見があるかもしれないですよ。
ホームページも個性的。
まとめ
今回の東京コーヒーショップ巡りでは以上の7件をご紹介しました。
東京には良いロースタリー・コーヒーショップは他にもまだたくさんあるので、紹介したのはほんの一部です。
そして、コーヒーショップのスタイルが多様化し、オンライン上でも新たな試みも増えてきている今、楽しめるようなアイディアを何か思いつきたいものですね。
東京でコーヒーショップ巡りを予定している方の参考になれば嬉しいです。