夏といえばアイスコーヒー。
コーヒーをじっくりと楽しみたい方にとって、氷が溶けてコーヒーが薄まってしまうのは気になるところ。
対策としては、ダブルウォールグラスにコーヒーを入れて氷が溶けにくくすることも可能ですし、溶けにくい丸氷を使うのも一つの手。
バーで出てくるような、透明な丸氷を使えばおしゃれで大人な雰囲気も楽しめます。
しかし、考えてみれば丸氷の作り方は謎ですよね。
そこで今回は、透明な丸氷を手軽に自宅で作って、アイスコーヒーを美味しくおしゃれに楽しみましょう、というお話。
丸氷
丸氷はウィスキーをロックで楽しむ時に使われていて、氷が少しずつ溶けることによって味わいの変化を感じられるようになっているとか。
僕はウィスキーは飲まないのでこういったことは今は詳しくないのですが、コーヒーとお酒は通ずるところもあるのかなと思います。
不純物の少ない透明な丸氷は、飲み物の味わいに影響を与えず、製氷機の氷よりも表面積が小さいので溶けにくいと言われています。
これらのことを踏まえると、コーヒーでも試したくなりますよね?
そこで、実際に透明な丸氷を使ってみたいとなると、氷屋さんから購入するか自分で作るかのどちらかになります。
試しに丸氷を購入してみるのが手っ取り早いのですが、透明な丸氷を作る道具を使ってみました。
ドウシシャの透明丸氷
丸氷を作る道具は100均なども含めるとそれなりに種類があるのですが、「透明」な氷を作るには、じっくりと時間をかけて不純物を取り除きながら製氷する必要があります。
それを可能にするのがドウシシャの透明丸氷。
容器に水を入れて、家庭用の冷凍庫で冷やすだけで直径約6㎝の透明な丸氷を2個作れます。
丸氷の作り方
ドウシシャ透明丸氷は以下の内容。
写真右から丸型容器・貯水容器・断熱容器となっていて、じっくりと凍らせて丸氷の形を作っていく構造になっています。
- Step. 1水を入れる
貯水容器のMAXの線まで水を入れる。少なすぎるとキレイな丸氷にならず、多すぎると余分に水が溢れるのでご注意を。
- Step. 2丸型容器を沈める
丸型容器をピッタリ組み合わせて、貯水容器にゆっくりと沈める。少し水が溢れることもあるので、布巾などを敷いておくと安心。
貯水容器の側面が濡れたら、しっかり拭いて断熱容器に入れて冷凍庫へ。
- Step. 316時間以上凍らせる
ここが大事。じっくり時間をかけて凍らせることで、不純物が混じっている氷とそうでない氷を分けることが出来ます。(先に純粋な水が凍るようです。)
- Step. 4取り出して成型
時間が経ったら、冷凍庫から容器を取り出して10分ほど常温で放置します。その後、丸型容器の耳部分を持ってゆっくり引き出します。丸型容器から丸氷をはがすと氷のバリがついているので、軽く水で流して形を整えて完成。取り出してすぐに水で流すと、ひび割れるのでご注意を。
水道水で家庭用の冷凍庫でも、これくらい透明な丸氷が出来ます。
もっと透明感を出したい場合は、水道水を一度沸騰させてカルキや空気を飛ばしたり、浄水を使うと良いそうですよ。
貯水容器の底には不純物が混ざった白い氷が残るので、こちらは廃棄。
比較
透明な丸氷は出来ましたが、本当に溶けにくいのか、味に違いは出るのか実験してみました。
まず、溶け具合については同じグラスに同じ重さの氷・水を入れて時間経過を観察しました。
入れてすぐの状態。
透明丸氷が左、家庭用冷蔵庫の製氷機の氷水が右のグラスなのですが、明らかに透明度が違うのが分かりますよね。
そして1時間後。
僅差ではありますが、透明丸氷の方が氷を維持できていました。
丸氷の方が溶けにくい、とネット上でよく見かけていたのですが、思いのほか差が出ませんでした。
もしかしたら、氷の質や環境が異なるともう少し違う結果になる可能性もあるので、判断が難しいところでもありますね。
次に味。
見るからに氷の質が違うので、味は同じではないだろうと。
氷水が溶けた水で飲み比べてみたら、予想通り透明丸氷の方が断然美味しいという結果に。
透明丸氷は氷自体が無味になっているのに対して、製氷機の方は機械臭と言いますか、もわっと変な香りが口に残る印象でした。
不純物が氷に混じっていると、味に大きく影響を与えるということですね。
ということで、ご自宅でもアイスコーヒーの味にこだわるのであれば、ぜひ透明氷を使いましょう。
いつかは業務用の製氷機とも比べてみたいですね。
まとめ
アイスコーヒーの味にこだわるのであれば、透明氷を使ってください。
今回の実験結果でいうと、丸氷が溶けにくいかどうかは悩ましいところではありますが、バーのような大人な雰囲気を楽しみたいのであれば丸氷はおすすめ。
透明丸氷をアイスコーヒーに入れて、コーヒー時間をより楽しみましょう。
アイスコーヒーや記事に出てきたグラスについては以下の記事も参考にしてみてくださいね。