コーヒーを抽出する器具は形・素材・抽出方法などの違いで数多くの種類があります。身近なものでいうと、ペーパーフィルターやフレンチプレスなどを目にすることが多いのではないかと思います。
そんな様々な抽出器具の中でも、エアロプレスという器具があるのはご存じでしょうか?
エアロプレスは、有名どころに比べたらまだ歴史の浅い部類の抽出器具ではありますが、大会も開催されるほど注目されています。
そこで、可能性を広げるべくエアロプレスを調達したので、その使い方と味わいについてご紹介していきたいと思います。
エアロプレス
まず、エアロプレスとは2000年代にエアロビー社で発明されたコーヒー器具で、空気圧でコーヒー粉にお湯を押し通して抽出します。
注射器の大きい版をイメージすると分かりやすいかと思います。
チャンバーという円筒部分にコーヒー粉とお湯を入れて、少し混ぜてプランジャーでコーヒーを押し出すだけなので、実は使い方がシンプルで簡単なんです。
以前、トリニティゼロというオーストラリア生まれの器具もご紹介したのですが、構造的には似ていたので味わいのイメージはなんとなくありました。
結果的にイメージ通りの味わいだったのですが、まずは使い方をご紹介していきます。
使い方
エアロプレスには通常の使い方(アップライト)とインバート式といわれる方法があるのですが、今回は説明書通りの使い方でコーヒーを淹れていきます。
- フィルターキャップにエアロプレス専用のフィルターを敷く
- チャンバーにフィルターキャップをしっかりと取り付ける
- チャンバーにコーヒー粉とお湯を入れる(粉16g、お湯200g)
- 混ぜる
- プランジャーを上から取り付けてプッシュして完成!
流れはこういった感じで、ポイントを抑えていきましょう。
取り付け
プラスチック製のフィルターキャップにエアロプレス専用のフィルター(和紙みたいにざらついた手触りで、他のペーパーより薄い)を敷いて、チャンバーにしっかりと取り付けます。
取り付けが甘いと、プレスしたときに横からお湯が出てくる可能性もあるのでしっかりと。
今回は通常の使い方ですが、インバート式の場合は先にプランジャーをしっかり取り付けてから、逆さまにしてコーヒー粉とお湯を入れるので順番が変わります。
コーヒー粉とお湯を投入
今回使用したコーヒー粉は16g、V60と同じ中粗挽き。
細かく挽きすぎるとフィルターが目詰まりしてしまう可能性もあり、粗すぎると成分がしっかり抽出されないので、他のペーパードリップと似た挽き具合でよさそうな感じです。
コーヒー粉を入れて、軽くゆすって平らにならします。
エアロプレスをカップもしくはサーバーにセットしたら、お湯を200g入れてパドルで10秒ほど混ぜます。
激しく混ぜると渋み・雑味が出てきてしまうので、コーヒー粉にお湯を浸透させるイメージでやさしく均等に混ぜます。
抽出
味わい
さて、味わいの方はというと。
クリーンな酸味と果実感のある甘みが感じられる印象です。フルーティさや華やかさが好きな方におススメですね。
今回は中煎りより若干浅めのコーヒー豆で試したので、今後は深煎りやその他いろいろなコーヒー豆でも検証していきたいと思います。
メリットとデメリット
ここまでエアロプレスの使い方や味わいをご紹介してきましたが、実際に使ってみた感想はどうなのか、まとめてみます。
メリット
楽。
淹れ方としてはコーヒー粉とお湯を混ぜて押し出すだけなので、難しい話は抜きにして初心者の方でも簡単に扱えます。
あと忘れてはならないのが、片付け。
抽出し終えたら、フィルターキャップを外して最後まで押し出すと下の写真のように押し固められたコーヒー粉が出てくるので、そのままゴミ箱へ。
エアロプレス本体はプラスチックなので、温度差は気にせずそのままジャっと流すだけ。
デメリット
まずは本体の大きさ。
スペースに余裕があれば気になることもないのですが、実際に手に取ってみると他の抽出器具に比べたら意外と大きいです。
抽出直前の高さのバランスが良くないこと。インバート式を推奨しない理由も納得の高さ。
そして値段。
おおよそ8,000円くらいからなので、ちょっと試しに買ってみよう!とはなりにくいです。ハリオのV60クリアドリッパーは350円くらいなので、値段だけ見てしまえば初めての方には向かないかなと思います。
いろんな抽出器具を試してみたい、どうしてもエアロプレスも使ってみたいという方は、是非お試しください。
他にはない味わいを楽しめますよ。
まとめ
エアロプレスの使い方と味わいについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
個人的には、他の抽出器具とは違ったクリーンさ・甘さが味わえるので、コーヒーが好きな方にはぜひおススメしたい器具です。
片付けが楽なのもポイントですね。
エアロプレスも試してみたいな、使ってみたいな、と思った方の参考になればと思います。