コーヒーの抽出器具には円すい形などの透過式のドリッパーやフレンチプレスなどの浸漬式の器具があり、味わいの好みや扱う環境などを考慮して選びますよね。
その中でも、どのタイプにも当てはまりそうで当てはまらないような斬新なペーパーレスの抽出器具がオーストラリアからやってきました。
コーヒー器具は片っ端から何でも試してみたい!というわけでもないのですが、この抽出器具は他とは違って何だか面白そうだったので購入してみることに。
ご自宅でコーヒーを淹れるのはもちろん、アウトドアでも扱いやすいと思うので、コンパクトで手軽な抽出器具をお探しの方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
Trinity Zero
Trinity Zero。
もう、名前がカッコいい。この時点でビビッときました。
Zero(ゼロ)とは商品の設計からなるべくゴミを出さないように意識して作られているということで、ペーパーも不要なので環境に優しい抽出器具です。
そして、このドリッパーの特徴は短時間でドリップ以上エスプレッソ未満のコーヒーを抽出できるということ。
なかなか斬新なコンセプトですね。
さて、Trinity Zeroは以下の4点のパーツから成り立っています。
左上から右下にかけて、水室・蓋兼ポンプ・コーヒーバスケット・ラバーフィルターとなっています。
コーヒーバスケットのステンレスフィルターの穴の大きさは、エスプレッソのフィルターの穴の大きさに近い印象。
ペーパーレスなのでコーヒーオイルも抽出し、目の細かいステンレスフィルターが微粉の混入も少なくしてくれます。
- サイズ:φ90㎜×60㎜(持ち運び時φ90㎜×45㎜)
- 重さ:115g
使い方
使い方は結構簡単。
- バスケットにコーヒー粉を詰めて水室にセット
- 水室に100mlのお湯を注ぎ、20~30秒蒸らす
- ポンプをプッシュ!
- コーヒーが出てこなくなったら完成
イメージ的にはエアロプレスの抽出に近いですね。
バスケットに粉を詰める
まず、バスケットに16gのコーヒー粉(最大18g)を詰めるとこれくらいになります。
エスプレッソ風をしっかり感じたい場合は細挽きから中細挽きが推奨。
そして、水室の上部からラバーフィルターをはめ込み、水室の底面にコーヒーバスケットをしっかりと取り付けます。
お湯を注ぐ
次に、100mlの沸騰したくらいのお湯を水室に注ぐのですが、内側の線まで入れればいいのでスケールはなくてもOK。
ポンプをプッシュ
蒸らしが終わったら、Trinity Zero本体を持ちながらポンプを押し込んで5秒ほど押さえます。(コーヒーサーバーなどが丈夫であれば乗せたままでも大丈夫そうです。)
お湯が落ちきるまでポンプを押し込む作業を繰り返したら完成!
コーヒー豆にもよりますが、だいたい60gのコーヒーが抽出されます。
そのまま飲んでも良いですし、お好みの量でお湯を加えてブラックで、ミルクを加えてラテ風にして味わっても良いですね。
味わい
Trinity Zeroで抽出しただけのコーヒーは、まさにドリップ以上エスプレッソ未満。
お湯を加えてブラックにした場合は、フレンチプレスとペーパードリップの間くらいで金属フィルターに近い味わいかな?
フレンチプレスみたいな手軽さだけど、微粉はほぼ残らないので飲みやすいです。
また、構造的にコーヒーオイルも抽出されるので、少し重たさもありつつコーヒーの特徴がそのまま出ている感じ。
ミルクを加えてラテ風にした場合は、濃く抽出したコーヒーにミルクを加えるよりもコーヒーが強調されているような味わい。
抽出の技術は必要なく、安定したコーヒーを抽出できて、味わいの調節が簡単なので状況に応じてコーヒーをカスタマイズして楽しめます。
メリットとデメリット
Trinity Zeroを使ってみた感じの印象は良く、長く愛用していける抽出器具だと思います。
何かと道具を揃える必要もほとんどないし、使い方も簡単なので初めての方にも易しいと思います。
そして、使ってみて個人的に感じたメリット・デメリットもあるので参考にしてみてください。
メリット
メリットは
- コンパクト
- 片付けが楽
公式サイトにも紹介があるように、Trinity Zeroは手のひらに収まるくらいコンパクトなので、収納の場所もとらないですしアウトドアにも使い勝手が良いです。
また、コーヒーを抽出する上で何気に気になるのが片付け。
ペーパーレスのドリッパーは出来るだけコーヒー粉を流し捨てないようにするのが難しいのですが、このドリッパーはバスケットが小さいので、抽出した後の粉をパパッと捨ててジャバジャバっと洗い流せるので片付けが楽。
ガラス素材ではないので温度差も気にする必要はほとんどなし。
デメリット
片付けの面ではバスケットが小さいことはメリットなのですが、コーヒー粉を入れると満杯になるので粉がこぼれて飛び散りやすいのが若干のデメリット。
バスケットよりも小さい口径の容器に入れてから移していますが、静電気も相まって粉が散らかることも。
もう一点は、そうなってしまうのかうまくセット出来ていないのか、水室にコーヒーバスケットをしっかり固定させてポンプを押し込むと、横からコーヒーが少し漏れて手が熱い時もあります。
何度試してもそうなるので、ここは諦めました。
コーヒーが別段マズくなるわけでもないですし。
まとめ
ありそうで意外とないタイプのペーパーレスの抽出器具「Trinity Zero」はドリップ以上エスプレッソ未満のコーヒーを短時間で手軽に抽出できます。
コンパクトなサイズ感なので、自宅はもちろんアウトドアでも試してみてはいかがでしょうか?