キッチンカーの出店をお休みしてから、コーヒー豆を手網焙煎してパブロバを作って、という生活を送っているとあっという間に一日一日が過ぎていってしまいます。
コーヒー豆の手網焙煎は、感覚を頼りに手網を振る強さ・手網とコンロの距離・コンロの火力を調節するので、安定したコーヒーの焙煎は難しいです。
対して、業務用の焙煎機なら数値管理が容易なので、手網焙煎よりも安定した焙煎が可能。
なので、手網焙煎でも数値で表される指標が増えれば、もう少し焙煎の安定度が上がるというのはイメージできるかと。
そこで、より安定した焙煎が出来るように開発された、温度計付きの手網焙煎器があるのでご紹介します。
ダンパー・温度計付き手網焙煎器
手網焙煎はその名の通り手網を振ってコーヒー豆を焙煎するのですが、10~15分くらいずっと手を動かし続ける必要があるので、なかなかに大変。
理想の焙煎過程をたどるにしても、不確定要素が多いのでどこをどう修正したらどうなるのか、特定するのが困難。
さらに、豆の様子を頻繁に確認も出来ないので煎り止めのタイミングも難しい。
焙煎時間を記録しながら香り・音の移り変わりの感覚をメモしていても、その記録通りに進行しないときも多々あるので、味の再現性は低くなってしまいます。
そこで、再現性をより高めるために開発されたのが、ワイルドコーヒーのダンパー・温度計付き手網焙煎器。
ただ、残念ながらダンパー・温度計付き手網焙煎器の販売は終了してしまいました。。
ダンパー
ダンパーとは焙煎器の中の水蒸気や煙などの排出の調節をするための装置。
焙煎中、適宜ダンパーを開閉することとで水蒸気や煙などの排出量を微調整することが出来ます。
今までは手網焙煎器にアルミホイルを巻き付けてダンパー代わりにしていたので、その手間を考えたらだいぶ楽になりました。
温度計
焙煎を安定させるためには感覚ももちろん大事なのですが、数字として記録を残すことも重要。
こちらのダンパー・温度計付き手網焙煎器は香りや音などの感覚的な焙煎だけでなく、温度という数字を記録できるようになったことで味の再現性がより上がりました。
温度計の先端が手網の真ん中あたりに位置していて、コーヒー豆が温度計に触れるようになっています。
そのため、コーヒー豆の時間の経過ごとに表面温度の変化を記録することで、進行具合が数字でも認識できるようになります。
時間と温度を確認しながら焙煎してみるとほぼ記録通りに焙煎が進むので、感覚を頼りに焙煎するのと全然違うことを実感。
使用感
こちらのダンパー・温度計付き手網焙煎器の機能は申し分なく、通常の手網焙煎器より安定した焙煎が出来るのは間違いないなと感じます。
ただ、ダンパーと温度計のパーツが増えたので以前使っていた手網焙煎器よりも2倍くらい重い感じで、手網を振るのが少し大変。
あとは、温度計が柄についているので、しっかり握ると表示が見にくくなります。
なので、表示部分がしっかり見えるように持とうとすると少し不安定になってしまうので、初めて使ったときはあたふたしてしまいました。
慣れが必要かと思います。
まとめ
手網焙煎は極端な熱の与え方をしなければそれなりに良い焙煎が出来ますが、より安定した焙煎を目指すのであればダンパー・温度計付き手網焙煎器はかなりおすすめ。
将来本格的な焙煎機の使用も検討しているのであれば、焙煎時間と温度上昇の関係を知れるのはいい練習になるのではないかと思います。
ご自宅でも自分好みのコーヒーを好きなように焙煎出来たら、コーヒーライフがより楽しくなるのは間違いなしですね。