元々コーヒーは苦手で、インスタントコーヒーには砂糖とミルクをたっぷり入れないと飲めなくて、缶コーヒーも苦くて飲みたいとは全然思いませんでした。
そういったコーヒーは価格が安い分、高い品質ではないコーヒーを欠点が目立たないように深く焙煎しているようで、どうしてもそういった深煎りのコーヒーの味わいが全く好きにはなれませんでした。
苦いし、舌にざらつきが残るし、のどがイガイガするし。
コーヒーショップでもそういった深煎りコーヒーに出会うことが多くて苦手意識はなくならなかったのですが、そのイメージを覆してくれるコーヒーに出会いました。
深煎りのコーヒーは苦いだけで美味しいと思えない、という方は衝撃を受けるかもしれません。
カフェ・バッハ
コーヒー好きの方なら誰でも「カフェ・バッハ」という名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?
長野県内にも「バッハで修行しました」といった肩書を持ったコーヒーショップがいくつかあるのですが、コーヒー界ではそれくらい影響力を持っているということ。
1968年、東京都台東区にて開業の老舗コーヒーショップで、よいコーヒーとお菓子・パンも一緒に楽しめるお店です。
店主である田口護さんは数々の著書も出版しています。
コーヒー豆を購入
そして今回購入したのがこちらのセット。
コーヒー豆は左からケニアAA(深煎り)、マンデリン(中深煎り)、パナマ(浅煎り)。
コーヒー豆はキレイにふっくら焼けていて、飲んでみるのがわくわくしますね。
注文方法も今や珍しいFAXで注文しましたが、オンラインショップでも購入できます。
深煎りコーヒーの美味しさ
さて、今回のメインである深煎りコーヒー。
深煎りのコーヒーは、苦くてフレーバーは感じられるのか?と今まで思っていたし、そういったコーヒーばかりに出会っていたので、失礼ながらもバッハのコーヒーはどうだろうかと思っていましたが、、
衝撃。
苦みがないと言ったら嘘になってしまうと思うのですが、深煎りの苦みを感じさせないような味わいと甘み、ほのかに感じられる酸味、そしてスーッと消えていく後味。
美味しい。
テッカテカに油が浮くほどの焙煎なのに、全然深煎りのコーヒー感がありません。
フレンチプレスとペーパードリップで試しましたが、個人的にはコーヒーオイルのコクと旨味が感じられるのでフレンチプレスの方が好み。
深煎りコーヒーの美味しさは、苦いだけではなくフレーバーも感じられ、甘みとコクに溢れているということだろうなと感じさせてくれました。
まとめ
スペシャルティコーヒーが広まったのもあって浅煎りから中深煎りくらいが主流になっていますが、プレミアムコーヒーも深煎りも再び注目を集める時代が来るのか?とも思いました。
品質の良いコーヒー豆を適切に焙煎・抽出できなければよいコーヒーにはならないし、逆にスペシャルティコーヒーでなくても適切に焙煎・抽出できればよいコーヒーになれる可能性もあるのかなと。
こうでなくてはダメとかこれ以外は良くないとかではなく、広い視野でコーヒーに向き合っていきたいですね。