コーヒーをハンドドリップして淹れる時に抽出時間は計っていますか？
ご自身でコーヒーをドリップして淹れてみても、なぜか美味しくならないという時は抽出時間が合っていないかもしれません。
コーヒーは抽出の前半から後半にかけてコーヒー豆から取り出される成分が変わるので、時間を計っていないと美味しくないコーヒーになってしまう可能性が高くなります。
また、コーヒーの味わいを安定させるには抽出時間を記憶・記録しておくことも重要。
そこで今回は、コーヒーを美味しく淹れるための抽出時間について書いていこうと思います。
抽出時間は2～3分以内
コーヒーをハンドドリップする時は、抽出時間は2～3分以内を目安にコーヒーを淹れると良いでしょう。
コーヒー粉がお湯に触れてからタイマーをスタートさせ、抽出が終わったらストップ。
もし、抽出時間が2分に満たない場合はコーヒー粉が粗すぎる、もしくはお湯を注ぐスピードが早すぎるので、コーヒー粉を細かく、ゆっくりとお湯を注ぎます。
反対に、3分を超えるようならコーヒー粉を粗く、早くお湯を注ぎます。
抽出時間を計るのはスマホなどでもいいのですが、重さも一緒に計れるコーヒースケールがあると便利。
適正な抽出時間は2～3分ですが、それより短かい・長い場合の味わいについても考えてみましょう。
抽出時間が短い
抽出時間が短いとどういった味わいになるのか。
コーヒーは、コーヒー粉がお湯に触れている時間が長い方が成分を多く抽出できる、というのはなんとなくイメージできるかと思います。
それはその通りで、蒸らしはほどほどにドバーっとお湯を注いで1分も経たずに抽出を終わらせたら、コーヒーの成分がほとんど溶け出しません。
なので、薄く・甘みのない・水っぽいコーヒーになってしまいます。
ただ、深煎りなど味わいが強いコーヒーを淹れる時は、気持ち短めの抽出時間にするとバランスが取れます。
抽出時間が長い
では、抽出時間が長ければ長いほどコーヒーの成分をたくさん抽出できて美味しいコーヒーになるのか？
そういうわけでもありません。
確かにコーヒーの成分を多く抽出することは出来るのですが、抽出の後半では主に苦み・しぶみ・雑味の成分が溶けだしてきます。
美味しいコーヒーを淹れるためには、そういったネガティブな味わいが出る前に抽出を終わらせる必要があります。
浅煎りのコーヒーに関しては、抽出時間を気持ち長めにして、しぶみ・雑味が出る前に抽出を終えるとバランスをとりやすくなります。
器具に合わせて抽出時間を調整
ハンドドリップの適正な抽出時間は2～3分とお伝えしましたが、フレンチプレスなどのコーヒー粉をお湯に浸す浸漬式の場合は4分ほど時間をかけて抽出します。
浸漬式の基本的な抽出方法は一度にお湯を注ぐだけなので、ハンドドリップに比べて注湯によるコーヒー粉の撹拌が少なかったり、新鮮なお湯を注ぎ続けないので成分の溶け出し方が異なります。
結果として適正な抽出時間も変わります。
ただ、コーヒー粉の大きさ・湯温・撹拌のタイミングや強さによって味わいが変わるため、浸漬式の場合でも2分くらいが適正になる可能性もあります。
まとめ
コーヒーを抽出する時は時間を計りましょう。
ドリップして淹れたコーヒーがいまいちだな、と感じたら抽出時間を見直すと改善されるかもしれません。
では、抽出時間と味わいの関係を理解したうえで、コーヒーを自由に楽しみましょう。
