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国産コーヒーチェリーの収穫体験

コーヒーコラム

コーヒーは、コーヒーの木からコーヒーチェリーとして収穫され、精製・焙煎されて茶色いコーヒー豆になります。

そもそも、コーヒーはコーヒーベルトと呼ばれる赤道付近で主に栽培されているのですが、日本でもコーヒーの木を育てている場所があります。

その中でも、長野県上田市の「トモエファーム」で収穫体験ができることを知り、予約枠に空きがあったので申し込んで行ってきました。

まさかの、寒冷地である長野でもコーヒーが栽培されているとは驚きが隠せません。

コーヒー好きの皆さん、必見ですよ。

トモエファーム

トモエファームと聞くと農業関係の会社が立ち上げた事業かと思えば、「巴工業」というプラスチック包装資材を製造している会社が運営しています。

全く別の業種なので全然ピンときませんでした。

長野の民放でも取り上げられているので、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。

収穫体験

トモエファームの収穫体験はコーヒーが好きならぜひ体験してもらいたい。

本来なら、海外へ行って長時間の移動の末ようやく到着できる場所にコーヒー農園がありますから。

ただ、地球温暖化・2050年問題などで国産コーヒーが増えてくる可能性もあります。

他県では沖縄・鹿児島・和歌山などで栽培されているようですが、収穫体験ができるかはお問い合わせしてみてください。

ということで、受付を済ませていざコーヒーチェリーの収穫体験です。

コーヒーチェリーの収穫

コーヒーの木が栽培されているビニールハウスへ。

コーヒーの木

ネットで見たことがある光景が目の前に広がります。

パッと見でも日本では見かけないような植物だなという印象。

トモエファームには約300本のコーヒーの木が植えてあるそうです。

コーヒーチェリー
  • 黒丸:過熟豆
  • 緑丸:未熟豆
  • 赤丸:完熟豆

収穫するのは完熟したチェリー。見た目に完熟していても、チェリーの付け根の枝が緑だともう少し熟すのを待つそう。

密になっている箇所はよく見えないため、判断が難しいところ。

コーヒーチェリーの中身

チェリーをぶどうのようにムニュっと押し出すと中からぬめぬめのミュシレージに覆われたコーヒーが出てきます。

これはまたとない経験。

果皮は甘酸っぱい味わいでしたが、これがいわゆるカスカラになります。

収穫体験に行ったタイミングでコーヒーの花が咲いていました。

コーヒーの花

コーヒーの教科書では、コーヒーの花はジャスミンの香りがするとよく目にするのですが、まさしく紅茶のようなすっきりと甘い香りがしました。

コーヒーはフルーツなんだなと実感させてくれます。

花が咲く前はこんな感じ。

コーヒーの花が咲く前

葉っぱは厚みがあってしっかりしていました。

ハウスの奥にはコーヒーの木の苗も。

コーヒーの苗

トモエファームに植えてある品種は主にカトゥーラ、カトゥアイでティピカが数本。

他にもあるのかなと尋ねてみたら、なんとゲイシャの苗もありました。

品種違いは見た目で判断が難しいですが、ゲイシャは葉っぱが鮮やかですね。

一年経ってもそこまで生長せず、コーヒーチェリーがなるには10年近くかかるとのこと。

コーヒーを栽培・収穫することの大変さを肌で感じました。

コーヒーチェリーの精製

コーヒーチェリーを収穫したら移動して精製現場へ。

収穫したチェリーは、1日置いてからパルパーに似た構造の機械にかけて果皮を取り除きます。

次にミュシレージ付きの生豆を乾燥させます。

コーヒーの生豆

この時点で精製方法はナチュラルではなくなり、ウォッシュド(厳密には少し違う)かハニーになります。

コーヒーの生豆

しばらく乾燥させます。

精製方法がハニーとなると、ミュシレージの残し方でブラック、イエロー、ホワイトなどと名前が変わるので判断が難しくて。

なので主にウォッシュドで精製しているそう。

コーヒー生豆

精製を終えたら脱穀してパーチメントを外します。

パーチメント

写真左の生豆を焙煎することで茶色いコーヒー豆になるんですよ。

また、コーヒーチェリーの果皮のみになった部分は乾燥させてカスカラになります。

カスカラ

カスカラは紅茶のように煮だして飲めるのですが、高ポリフェノールでスーパーフードともいわれています。

カッピング

収穫体験の最後はカッピング。

カッピングとは、コーヒー豆の品質を確認するために試飲すること。

今回はハニーの中煎り・浅煎りとウォッシュドの浅煎り。

まずは、同量の焙煎豆を挽いてカップに入れ、香りを嗅ぎます。

カッピング

次に同量の沸騰したお湯をそれぞれに注ぎます。

カッピング

10分経過したらスプーンで表面の層を崩し(ブレイク)、浮いている泡とコーヒー粉をすくい取ります(スキミング)。

そしたら、スプーンで少量をすくって味見します。

個人的には、ウォッシュドがフレーバーも感じられてポジティブな印象でした。

これが上田産コーヒーの風味特性(テロワール)かと、じっくり味わいました。

国産コーヒーの可能性に感動したのはもちろんですが、カスカラティーも試飲させてもらいました。

今まで飲んだカスカラティーは酸味が強くて好みが分かれそうでしたが、これは甘みがしっかり感じられて美味しかった。

収穫したてのチェリーから外した果皮をすぐに乾燥させてカスカラにしているからかと予想されます。

フルーツは、収穫したら甘みがどんどん抜けていくそうですからね。

まとめ

トモエファームのコーヒー収穫体験はとても貴重な経験になりました。

コーヒーの木・チェリーを知るうえで、実体験は鮮明に記憶に残り、言葉に現実味が加わります。

長野の方はもちろん、近隣の県のコーヒー好きの皆さん、トモエファームでぜひコーヒーチェリーを収穫してみましょう。

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