12月に入り、温かい飲み物が美味しく感じる季節になってきました。
キッチンカーは外気温の影響を直に受けるため、寒い日は温かいものは冷めやすく、暑い日は冷たいものが温まりやすくなるため、温度変化がとても大きいです。
温かい飲み物は温かい時に美味しく頂きたいものですが、コーヒーは冷めたら美味しくなくなってしまうのでしょうか?
アイスコーヒーは冷たい状態でも美味しくなるようにレシピを調節しますが、今回はホットコーヒーが冷めてしまったものは美味しいのか?考えてみましょう。
温度帯の違いによる感じ方
結論から言うと、美味しいホットコーヒーは冷めても美味しいです。
有名なコーヒーショップのバリスタさんも、上手に淹れられたホットコーヒーは冷めても美味しい、と言いますし僕もそれについて実感しています。
では、温度帯ごとに感じ方がどのように変わってくるのでしょうか?
淹れたて
淹れたては言うまでもなく美味しいコーヒーであるための最低条件です。
コーヒー豆を挽いた瞬間からコーヒーを淹れて口にするまでの間、挽きたて・淹れたてならではのいい香りを感じることができます。
もっとも、すぐ口にするには火傷の危険性もあるので、じっくりとコーヒーを楽しむ温度帯ですね。
淹れたてをすぐに保温ポットなどに容器一杯に入れれば、少し時間をおいても美味しい状態をキープできます。
ただし、密閉できない容器での保温はコーヒーが空気に触れて酸化するのと同時に水分が蒸発してしまうのでおすすめしません。
飲みごろ
コーヒーの温度が下がって、70℃を下回ってくると飲みごろになってきます。
淹れたてに比べたら香りは減ってしまう一方ですが、この温度帯がコーヒーの味わいを最も感じやすいです。
というのも、人は体温に近い飲食物の方が味覚を感じやすいからなんです。
例えば、冷たい清涼飲料水やアイスなどは大量にお砂糖が入っているのですが、その冷たさから甘さはそこまで感じないようになっています(甘いのは甘いですが、想像以上にお砂糖が入っているという意味)。
コーヒーの温度変化によってコーヒーに含まれる成分も変化していくのですが、この時点でも美味しいと思えるコーヒーは適正に焙煎・抽出されたコーヒーと言っていいでしょう。
冷めたコーヒー
淹れたてを飲んだ時は美味しく感じたけど、冷めてきたら違和感を覚えたことはありませんか?
こんな言い方は失礼ですが…、適切に焙煎・抽出されていないホットコーヒーは、冷めてきたらネガティブな酸味・苦み・雑味などを感じやすくなってきてしまい、淹れたてとはずいぶん違った味に感じてしまいます。
それが、飲みごろの温度帯のコーヒーで美味しいと感じたときは、コーヒーが冷めてしまっても美味しいという所以です。
もちろん、何時間も放置したコーヒーは例外。
まとめ
コーヒーは温度変化によっても味わいの違いを楽しめます。
夏の暑い時期でもホットコーヒーを飲む方は、こういった理由もあります。
ふと入ったコーヒーショップでコーヒーを温かい状態から冷めたときまで味わい感じ方を意識してみると、そのコーヒーが美味しいのかそうでないのか、一つの基準になるので面白いと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。